2019年5月28日、
『スズキ』は、新車を出荷する前の完成検査を
無資格者にさせていた、『不正問題』に伴う、
経営陣および、関係者の処分を発表しました。
処分は、賞与と報酬の減額でしたが、
この発表について、実際の金額はいくらなのか?
気になる人もいるはずです。
このページでは、
『スズキ』の処分である、
賞与と報酬の減額について、
実際はいくらなのか、計算をしてみました。
経営陣および、関係者の処分
『経営陣および、関係者』の処分については、
以下のとおりです。
2018年度の賞与(ボーナス)についての処分
『鈴木修』会長、『鈴木俊宏』社長をはじめとする、
代表取締役および取締役は賞与を辞退。
執行役員は、50%減額としました。
2019年7月分以降の月額報酬についての処分
2019年以降の、月額報酬に関しては、
『鈴木修』会長は、本人の申し出により、1年間無報酬としました。
さらに、
『鈴木俊宏』社長は50%、
『原山保人』副会長は40%、
取締役および生産担当執行役員は30%、
それぞれ、6か月間減額とする。
と、発表しました。
実際はいくらの減額なのか?
これまでの減額処分について、スズキのIR資料に基づき、
実際に減額された金額を求めると。
鈴木修会長が、3億1300万円、
鈴木俊宏社長が、8,375万円、
以下、表のとおりになります。
氏名/役職 | 賞与 | 報酬 | 減額 |
鈴木修会長 | 9,300万円 | 2億2000万円 | 3億1300万円 |
鈴木俊宏社長 | 5,600万円 | 1億1100万円(2,775万円減額) | 8,375万円 |
原山保人副会長 | 約2,440万円 | 約5,000万円(1,000万円減額) | 3,440万円 |
その他、取締役等 | 約2,440万円 | 約5,000万円(750万円減) | 3,190万円 |
※賞与は2億7100万円で7人分。
鈴木修会長の減額については、本人の申し出とはいえ、
結構な額の減額になりました。
株式の配当金収入も
ただし、
鈴木修会長らは、役員報酬と賞与のほかに、
スズキからの株式の配当収入があります。
鈴木修会長は、スズキの株式を、『566,800株』保有しており、
鈴木社長は、『68,000株』を保有しています。
スズキの年間配当は、『1株74円』予想のため、
『鈴木修』会長は、スズキからの年間配当だけでも、
4,000万円以上の金額を、受け取っています。
※74円×566,800株=40,242,800円
鈴木修会長に関しては、
スズキという大企業の大株主かと思っていましたが、
スズキの株は、1%にも満たないほどしか、保有しておらず、
意外と保有していないものだと驚きました。
さいごに
このページでは、
『スズキ』の処分である、
賞与と報酬の減額について、
実際はいくらなのか、計算をしてみました。
鈴木修会長は、自ら、賞与も年間の役員報酬も、辞退して、
受け取らないとのことで、好感が持てますね。
スズキからの配当金があるものの、
1年間の収入のカットは、大きいと思います。
今後は、このような不正がない様に、
心がけていただきたいです。
さいごまで、お読みいただきありがとうございました。