事件

絆(きずな)の使い方や意味は?近藤春菜は正しいのか?本来の使い方は?

2019年6月24日放送の、日本テレビ系『スッキリ』で、

お笑いコンビ『ハリセンボン』の『近藤春菜(36)』さんが、

犯人蔵匿容疑で逮捕された男に対して、

 

絆の使い方が違う!と、指摘したものの、

実は、逮捕された男の使い方の方が、合っていました

 

この番組を見て、

絆(きずな・きづな)』について、本来はどのような意味があるのだろう

と、思う方もいるはずです。

 

このページでは、

意味や使い方について、

お伝えします。



事件の背景

まずは、『近藤春奈さんが、

今回の発言に至った経緯を解説します。

 

横浜地検が収容しようとした男(43)が、

自宅から車で、逃走していた事件がありました。

 

2019年6月23日(日)、

この男は、自宅から約50キロ離れた、

知人のアパートに潜伏していたところ、

身柄を確保されました。

 

その際に、県警は、この男の知人で、

同アパートに住む、自称建築業『幸地大輔容疑者(38)』も、

犯人蔵匿容疑で逮捕しました。

 

幸池容疑者は、

刑務所の中では、『親方』と呼ばれていて、リーダー的存在であり、

周りから慕われていました。

 

そこで、刑務所を出所してからも、

刑務所仲間と連絡を取り合って集まる仲になっており、

それを『』と、表現していました。




近藤春菜の言及は?

この事件に対して、

お笑いコンビ『ハリセンボン』の『近藤春菜』(36)さんは、

6月24日(月)放送の、日本テレビ系番組『スッキリに生出演中に、

言及しました。

 

近藤さんは、次のように、発言をしています。

「刑務所の中では(男は)“親方”って呼ばれてリーダー的存在なのか、みんなから慕われていたのか、そういうことで出所してからも、みんなと連絡を取り合って集まる仲で、それを絆っておっしゃってましたけど、絆の使い方が全然違うと言うか“出頭しよう”って促すのが友だち」

このように、『絆の使い方が全然違う』と、

指摘していました。

 

この近藤さんの言及に対して、

私も同じことを思った。

などと、番組視聴者のネット上の反応がありました。

 

果たして、意味や使い方は、

本当に間違っていたのでしょうか

絆(きずな)の意味や使い方は?

絆(きずな・きづな)の意味には、次のようなものがあります。

 

  1. 人と人との断つことのできないつながり。離れがたい結びつき。
  2. 馬などの動物をつないでおく綱。

 

この意味を考えると、

人と人との断つことのできないつながりが、『』です。

 

刑務所を出ても、断つことのできないつながりがあったわけですから、

親方』の絆の使い方合っています

 

また、絆の2番目の意味では、

馬などの動物をつないでおく綱』とあります。

 

このように、絆の意味には、良いも悪いもないことがわかります。

これからも、『親方』の絆の使い方は、合っていると言えるでしょう。

 

さらには、『』の文字は、次のように、使われることがあります。

 

●『絆(ほだ)される』(ほだし、ほだす)

絆される意味は、次のとおりです。

人の気持ちにひきつけられて、その気になる。

人情や愛情に影響されて、予定外の行動をとる。

 

このように、『絆(ほだ)される』の意味を考えてみますと、

親方は、人情に影響されて、悪いことだと思っていても、

逃走中の容疑者を、かくまってしまったわけです。

 

まさに、『親方』の行動は、『』によって、

絆されて』しまった行動だといえます。

 

親方の『』の使い方は、合っていましたね。




絆の使い方が変わってきている

絆の意味で、示したとおり、

』には、馬などの動物をつないでおくただののように、

良い意味も、悪い意味も含まれておりません。

 

ほだし』『ほだす』と使われることがあり、

元々は、しがらみや、呪縛束縛の意味で使われていました。

 

しかし、2011年の東日本大震災以降、

(きずな・きづな)』は、

人と人との結びつきや、支え合い助け合いを、

指すようになって来ました

 

歌でも、『』が使われるようになりましたし、

絆の意味は、人々の良いつながりのような、

意味を持つようになったわけです。

 

個人的な意見としては、

言葉の使いかたは、時代によって変わってくるものです。

 

そのため、『』の使い方に関しては、

近藤春菜さんのように、主張しても、

おかしくないと思います。

 

しかし、『』本来の使い方としては、

親方』の使い方は、間違っていませんでした

 

番組などで、主張するのであれば、

しっかりと、意味使い方把握した上で、

主張できれば、素晴らしいと、思いました。




さいごに

このページでは、

(きずな・きづな)』の意味使い方について、

お伝えしました。

 

言葉の使い方は難しいもので、

僕自身も、

間違って覚えてしまっていることが多々あります。

 

そのため、

言葉の意味や使い方が、合っているのか、

調べるようになりました

 

もし、自分が、言葉の本来の意味とは、異なる使い方をする場合でも、

しっかりと、本来の言葉の意味や使い方を把握してから

使いたいと思っています。

 

その方が、(本来の意味とは違った伝え方)伝わることはありますし、

間違っていると、指摘されても、本来の使い方がわかっていると

安心できますね。

 

さいごまで、お読みいただきありがとうございました。