イタリアの『フィレンツェ』の自宅バルコニーで、
オペラ歌手の『マウリツィオ・マルキーニ(Maurizio Marchini)』さんが、
『ジャコモ・プッチーニ』作曲の『トゥーランドット(Turandot)』のアリア
『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』を歌い、
その動画が、430万再生を超えるなど話題となっていました。
その動画が、こちらです。↓ ↓ ↓
During Italy's quarantine, Italian tenor Maurizio Marchini wanted to do something to spread joy amid all the sadness in Florence.
So climbed on to his balcony and serenaded the entire town.
Wow.pic.twitter.com/yVgADAU9bt
— Muhammad Lila (@MuhammadLila) March 14, 2020
このページでは、
『マウリツィオ・マルキーニ』さんが歌い上げた、
『ジャコモ・プッチーニ』作曲の『トゥーランドット(Turandot)』のアリア
『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』は、どういう曲なのか?お伝えします。
『マウリツィオ・マルキーニ』さんのインスタやFBについて知りたい方は、
次の記事も併せてご覧ください。
トゥーランドット(Turandot)とは?
『トゥーランドット』とは、
1710〜1712年に出版された『千一日物語』(千一夜物語ではない)の中の
『カラフ王子と中国の王女の物語』に登場する姫の名前です。
この物語を基に、イタリアの劇作家『カルロ・ゴッツィ』が、
1762年に執筆した戯曲(ぎきょく)が、『トゥーランドット』で、
この『トゥーランドット』を原作に、
『ジャコモ・プッチーニ』が作曲した最後のオペラが、
今回話題の『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』が含まれている
『トゥーランドット』になります。
●戯曲(ぎきょく)とは
演劇の上演のために執筆された脚本や、上演台本のかたちで執筆された文学作品のことを指します。
戯曲『トゥーランドット』の著者『カルロ・ゴッツィ』
(1720年12月23日 〜1806年4月4日)
ジャコモ・プッチーニのトゥーランドット
初演 | 1926年4月25日 |
舞台 | ミラノ・スカラ座 |
原作 | カルロ・ゴッツィの戯曲『トゥーランドット』 |
演奏時間 | 2時間 |
さて、『カルロ・ゴッツィ』の戯曲『トゥーランドット』を原作に、
『ジャコモ・プッチーニ』が作曲した最後のオペラが『トゥーランドット』になります。
最後というのは、『トゥーランドット』の全ての楽曲を完成させる前に、
『ジャコモ・プッチーニ』は、亡くなってしまったため、
残りは、友人の『フランコ・アルファーノ』によって、書かれました。
初演は、1926年4月25日で、今もなお、上演され続けているオペラです。
演奏時間は2時間で、全3幕で構成されています。
最後の第3幕で『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』は演奏されます。
誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)とは?
『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』は、『トゥーランドット』の第3幕で演奏されます。
『トゥーランドット姫』(ソプラノ)に、
一目惚れをする、ティムールの息子『カラフ』(テノール)が歌い上げます。
この『カラフ』が歌う『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』は、
オペラの代名詞と言える楽曲で、テレビなどでもよく見かけるため、
聴いたことがある人も多いでしょう。
特に、『イタリアの国宝』と呼ばれた『ルチアーノ・パヴァロッティ』が歌う
『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』は、
クラシック界では異例のセールスを記録するほどで、
全世界で、1,200万枚を超えるセールスとなっています。
『パヴァロッティ』が歌う『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』は、
Youtubeでも、見ることができます。
●『パヴァロッティ』が歌う『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』CDです。
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さいごに、『トゥーランドット』の『誰も寝てはならぬ』の作曲家、
『ジャコモ・プッチーニ』について、お伝えします。
ジャコモ・プッチーニのプロフィール
出生名 | ジャコモ・アントニオ・ドメニコ・ミケーレ・セコンド・マリア・プッチーニ |
出生地 | トスカーナ大公国・ルッカ |
生年月日 | 1858年12月22日 |
死没 | 1924年11月29日(65歳没) |
学歴 | ミラノ音楽院 |
職業 | 作曲家 |
『ジャコモ・プッチーニ』は、『トゥーランドット』の他にも
- 『トスカ』
- 『蝶々夫人』
- 『ラ・ボエーム』
など、多くの作品が、今でも上演されている、イタリアの作曲家です。
ジャコモ・プッチーニの作品
●オペラ
作品名 | 初演年 | 初演劇場 |
妖精ヴィッリ | 1884年 | テアトロ・ダル・ヴェルメ |
エドガール | 1889年 | スカラ座 |
マノン・レスコー | 1893年 | トリノ王立歌劇場 |
ラ・ボエーム | 1896年 | トリノ王立歌劇場 |
トスカ | 1900年 | テアトロ・コスタンツィ |
蝶々夫人 | 1904年 | スカラ座 |
西部の娘 | 1910年 | メトロポリタン歌劇場 |
つばめ | 1917年 | モンテカルロ歌劇場 |
三部作・第1部/外套 | 1918年 | メトロポリタン歌劇場 |
三部作・第2部/修道女アンジェリカ | 1918年 | メトロポリタン歌劇場 |
三部作・第3部/ジャンニ・スキッキ | 1918年 | メトロポリタン歌劇場 |
トゥーランドット | 1926年 | スカラ座 |
●管弦楽曲
作品名 | 作曲年 |
交響的前奏曲 イ長調 | 1876年 |
交響的奇想曲 | 1883年 |
アダージェット | 1883年 |
●声楽曲
作品名 | 作曲年 |
グローリア・ミサ | 1880年 |
レクイエム | 1905年 |
●器楽曲
作品名 | 作曲年 |
菊の花(弦楽四重奏) | 1890年 |
スケルツォ イ短調 | 1880-83年 |
弦楽四重奏曲 ニ長調 | 1880-83年 |
フーガ | 1880-83年 |
失意の女 | 1883年 |
ピアノ三重奏曲(一部分) | 作曲年不詳 |
さいごに
このページでは、
『マウリツィオ・マルキーニ』さんが歌い上げた、
『ジャコモ・プッチーニ』作曲の『トゥーランドット(Turandot)』のアリア
『誰も寝てはならぬ(Nessun Dorma)』について、お伝えしました。
改めて、『パヴァロッティ』歌声を聴くと、
本当に素晴らしいですね。
1710〜1712年に出版された『千一日物語』の物語に登場する
『トゥーランドット』姫が、
1762年に戯曲として描かれて、
それを原作とした、『トゥーランドット』が、
1926年にオペラで上演されてから、
今もなお、受け継がれていることは、素敵なことだと思いました。
『マウリツィオ・マルキーニ』さんの、インスタやFBについて知りたい方は、
次の記事も併せてご覧ください。
さいごまで、お読みいただきありがとうございました。