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ローマ法王の来日(2019)の理由!なぜこのタイミング?目的は?

2019年11月23日(土)〜26日(火)まで、

ローマ法王』が、38年ぶりに来日します。

 

この時期に、『ローマ法王』が来日するなんて、

何か理由があるのか?」「目的は何なのか?」などと、

疑問に思う方もいるでしょう。

 

このページでは、

38年ぶりに来日する『ローマ法王』が、

この時期に日本に来る理由や、目的について、

お伝えします。

 

ローマ法王』の来日スケジュールの詳細については、

以下の関連記事を、併せてご覧ください。




ローマ法王の来日の理由(わけ)は?

まずは、『ローマ法王』が来日する理由を、

専門家の人たちは、どうみているのかを、お伝えします。

 

2019年5月8日、

長崎大司教の『高見三明』氏と、

元駐バチカン大使だった『上野景分』氏らの二人が

日本テレビ系列の『夜の深層NEWS』に、出演しました。

 

その際に、ふたりは、

フランシスコ法王』が、日本訪問を希望するわけを、

次のように、解説しています。

長崎大司教『高見三明』氏の解説

長崎大司教の『高見三明』氏によると、

「法王が若い時、イエズス会の宣教師として日本に来たいという希望があった。それが大前提。もう一つ、今の世界情勢を見たときに、被爆地の日本にはまだ教皇として来ていないので、日本から、出来れば長崎から平和についての強いメッセージを出したいというのが希望ではないかと思う」

と、解説していました。

 

現在のローマ教皇である『フランシスコ』氏は、

若い時から、日本に行きたいという希望があったようです。

 

フランシスコ法王』は、82歳という高齢ですし、

日本へは、行けるうちに、行っておきたい」と、

考えていても、不思議ではないですね。

元駐バチカン大使の『上野景分』氏の解説

さらに、元駐バチカン大使の『上野景分』氏によると、

「フランシスコ法王は史上初めてのイエズス会出身のローマ法王で、数百年前、アジアや日本にキリスト教を伝えたザビエルらのDNAを引き継いでいるにではないか」

と、話しています。

 

そういえば、日本にキリスト教を最初に伝えたのは、

フランシスコ・ザビエル』でした。

 

フランシスコ・ザビエル

 

ローマ法王』と同じ『フランシスコ』だと思い、調べて見ましたが、

そもそもが、『フランシスコ法王』の本名は、

ホルヘ・マリオ・ベルゴリオ』ですので、

特に、つながりはないようです。

 

しかし、『フランシスコ法王』の出身は、

アルゼンチン』です。

 

フランシスコ・ザビエル』の出身は『スペイン』ですから、

スペイン』から独立した『アルゼンチン』とは、

先祖がつながっていて、DNAを引き継いでいるというのは、

あるかもしれませんね。




ローマ法王の来日は、なぜこのタイミングなのか?

ローマ法王』の来日は、38年ぶりとのことです。

38年前に来日した『ローマ法王』は、

今回来日する『フランシスコ法王』とは別の方です。

 

つまり、『フランシスコ法王』は、初めて来日することになります。

 

そこで、「なぜこのタイミングで、来日するのだろう?

と、考える方もいるのではないのでしょうか?

 

その問いには、国際政治学者の『高橋和夫』氏が、

ニッポン放送の『飯田浩司のOK!Cozy up!』の中で、

次のように、話していました。

国際政治学者の『高橋和夫』氏による見解

飯田浩司:

なぜ、このタイミングなのか気になります。

高橋和夫:

長崎・天草の潜伏キリシタンが世界文化遺産に登録されたことがあると思います。前回ヨハネ・パウロ2世がいらしたときも、長崎で隠れキリシタンの子孫の方と面談して、敬意を払って下さいました。ですから、いいタイミングだと思います。

 

どうやら、『高橋和夫』氏の見解によると、

長崎と天草地方の潜伏キリシタン』が、

世界文化遺産に登録されたことと、関連があるとみているようです。

 

確かに、2018年7月

長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』として、

下記のように、12の構成資産が、世界文化遺産登録されています。

 




ローマ法王の来日の目的は?

ローマ法王』の来日の目的は、いくつかあります。

目的をピックアップすると、以下のとおりです。

 

  • 長崎、広島からメッセージを送る
  • 日本でミサを開く
  • 天皇に会う
  • 首相に会う
  • 袴田巌さんと面会する

 

この中で、一番の目的は、『長崎、広島からメッセージを送る

では、ないでしょうか?

ローマ法王・来日の目的:長崎・広島からメッセージを送る

先ほどお伝えしたように、

フランシスコ法王』は、若いころから、

日本に行きたいという希望があった」ということでした。

 

これまでに、『フランシスコ法王』は

「核兵器の破壊力が人類の歴史に二度と解き放たれ李ことがないように祈ります」

と、長崎や広島について、強い関心を示しています。

 

例えば、『フランシスコ法王』は、

2014年に、次のように語っています。

「人類はヒロシマ、ナガサキから何も学んでこなかった。・・・原子力エネルギーは人類に莫大な利益をもたらしたが、科学は人間性を破壊することにも使われてきた…核兵器が使用されている今日、まさに広島と長崎のように我々はゼロからスタートしなければならないだろう」

 

さらに、2015年8月9日には、

「両都市(広島、長崎)への原爆投下は70年もの長い時を経てもなお私たちに恐怖と嫌悪を誘発させる」

「広島と長崎への原爆投下は科学と技術のゆがんだ使用がなされたときにおきた、人間性の巨大な破壊の象徴である」

このように、核に対する反対を表明しています。

 

フランシスコ法王』は、これまでに核兵器の廃絶に、

積極的に意見を発しているわけです。

ローマ法王・来日の目的:袴田巌さんと面会する

フランシスコ法王』は、核廃絶と、もう一つ、

死刑廃止』を提唱しています。

 

そこで、現在、死刑が確定し、

再審請求中のカトリック信徒である『袴田巌』さんと、

面会できるよう調整していると、一部報道がされています。

 

11月22日(金)追記

その後、東京ドームで『袴田巌』さんと、面会することが、

発表されました。

 

袴田巌さん

 

袴田巌』さんは、『袴田事件』が有名です。

袴田事件とは?

袴田事件』とは、1966年に発生した『強盗放火殺人事件』の

容疑者として、逮捕された『袴田巌』さんでしたが、

 

警察の取り調べに耐えかねて、自白をしてしまったのではないかと、

いうことで、『冤罪(えんざい)』ではないかと、

 

長年の拘留の後に、

2014年に『死刑及び拘置の執行停止』の決定を受けて、釈放されました。

 

しかし、袴田さんには、無罪判決が出ているわけではないため、

現在も『死刑囚』という扱いになっています。

 

袴田巌』さんとの面接も、目的のひとつのようですね。




さいごに

このページでは、

38年ぶりに来日する『ローマ法王』が、

この時期に日本に来る理由や、目的について、

お伝えしました。

 

フランシスコ法王』の目的は、世界平和であり、

来日の目的は、『長崎と広島から核廃絶のメッセージ』を、

発することとなるでしょう。

 

どんなお言葉を発せられるのか?

世界中に、注目していただきたいです。

 

ローマ法王』の来日スケジュールの詳細については、

以下の関連記事を、併せてご覧ください。

さいごまで、お読みいただきありがとうございました。