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全国植樹祭2019 天皇皇后両陛下は『お手植え』で何を植えるのか?

2019年6月2日(日)、

天皇皇后両陛下が、愛知県森林公園で開催される

全国植樹祭』の記念式典で、

お手植え』と『お手播き(おてまき)』をされます。

 

新しい天皇が即位されて、初めての地方公務ということもあり、

注目されています。

 

その全国植樹祭の『お手植え』と『お手播き』について、

何を植えるのか?」と、

気になる方もいるはずです。

 

このページでは、

天皇皇后両陛下が『お手植え』と『お手播き』に植える

植林についてお伝えします



全国植樹祭とは?

全国植樹祭』とは、

豊かな国土の基盤となる、森林や緑に対する

国民の理解を深めるために、開催される行事です。

 


長野県で行われた全国植樹祭のようす

 

昭和25年から始まり、毎年開催されている行事で、

天皇后両陛下ご臨席のもと、県内外から多くの方々が参加されます。

 

第70回になる今年は、愛知県で開催され、

愛知県森林公園』で、式典や『植樹行事』が、執り行われます

植樹行事について

植樹行事』では、

植樹会場周辺に生育している樹種を、植樹します。

 

そのため、愛知県で行われる今年の植樹行事では、

原則として、現在愛知県内で生育している樹木から採取した種子から、

苗木を育成したものが、使用されます

 

その植樹行事に、

お手植え』と『お手播き(おてまき)』があるわけです。

お手植えとは?

お手植えの様子

 

天皇皇后両陛下が直々に、植林を植えられます。

天皇皇后両陛下の『お手植え』は、それぞれ3種類ずつで、

『森』の字をかたどり、植樹します。

 

天皇陛下のお手植え(3種類)

 

天皇陛下が、『お手植え』なさる樹種は、

以下の3種類になります。

 

スギ(あいちニコ杉)

あいちニコ杉』は、花粉が少ない愛知県の人工林です。

従来のスギ あいちニコ杉

 

三河山間部は、江戸時代から『三河スギ』の産地として有名です。

 

クスノキ


愛知県内の12市町村で『市町村の木』に選定されています。

蒲郡市の『清田(せいだ)の大クス』は、国の天然記念物に、なっています。

清田(せいだ)の大クス

また、岡崎市の『寺野の大クス』と、

豊田市の『八柱神社のクス』は、

県の天然記念物に、指定されています。

 

フモトミズナラ


ドングリの木です。

 

以前は、『モンゴリナラ』と呼ばれていましたが、

ミズナラにしているため、

2006年に、『フモトミズナラ』と命名されました。

 

愛知県岐阜県、そして、北関東のみに分布する希少種となります

 

皇后陛下のお手植え(3種類)

 

皇后陛下が『お手植え』なさる、樹種は

以下の3種類です。

 

シデコブシ

シテコブシ

白からピンクの花をつけ、里山の春を彩る木

愛知県・岐阜県・三重県のみに分布する固有種です

絶滅危惧種に指定されています。

 

ヒトツバタゴ

ヒトツバタゴ 別名『ナンジャモンジャ』

春に白い花をつける、雪に覆われたような姿美しい木

別名『ナンジャモンジャ』として、親しまれています。

 

犬山市池野の『ヒトツバタゴ自生地』が、

国の天然記念物に指定されています。

 

シキザクラ

シキザクラ

開花時期が長い珍しい桜。

春はもちろん、秋の彼岸ごろから雪の降る冬にも花をつけることから、

四季咲くサクラという意味で、

シキザクラ』と名付けられました。

お手播きとは?

お手播きの様子

お手播き(おてまき)』とは、本来、

天皇陛下が、稲の種籾(たねもみ)を、苗代に蒔く行事のことを指します。

 

しかし、全植樹祭では、稲とは限らず、さまざまな樹種を播きます

天皇陛下のお手播き(2種類)

天皇陛下が『お手播き』なさる、樹種は、

以下の2種類です。

 

ヒノキ

ヒノキ

愛知県の林業を支える木。

本植樹祭では、1979年の『第30回全国植樹祭』を、

愛知県で行った際に、昭和天皇がお手植えされ、

 

2003年、『第27回全国育樹祭』で、

皇太子殿下がお手入れされたヒノキから、

採取した種子を使用します。

 

アベマキ

愛知県の里山を代表する木。

名古屋市の『城山八幡宮の連理のアベマキ』は、

縁結びの御神木』として有名です。

城山八幡宮の連理のアベマキ

皇后陛下のお手播き樹種(2種類)

皇后陛下が、『お手播き』なさる、樹種は、

以下の2種類です。

ハナノキ

ハナノキ

早春につける紅色の花印象的な県を代表する木。

 

緑のニッポン全国運動の一環で、1966年県民投票により

県の木に選ばれました

 

本植樹祭では、国の天然記念物に指定されている、

豊根村の『川宇連(かわうれ)ハナノキ自生地』から、

採取した種子を使用します。

 

マメナシ

マメナシ

春に白く可憐な花をつける、野生のナシ。

愛知県では、名古屋市及び周辺市の湿地や、

ため池の周りなどに自生しています

 

小牧市登戸『大草(おおくさ)のマメナシ自生地』が、

県の天然記念物に、指定されています。




天皇皇后両陛下』が、参加される『全国植樹祭(2019)』については、

以下のような関連記事もあります。

併せてご覧ください。

さいごに

このページでは、

2019年6月2日(日)、天皇皇后両陛下が、

初の地方公務として、『愛知森林公園』で行われる、

全国植樹祭の『お手植え』と『お手播き(おてまき)』について、

何を植えるのか?」お伝えしました。

 

さいごに、まとめます。

 

●『全国植樹祭(2019)』で『お手植え』『お手播き』された樹種

お手植え お手播き(おてまき)
天皇陛下 スギ(あいちスギ)、クスノキフモトミズナラ ヒノキアベマキ
皇后陛下 シデコブシヒトツバタゴシキザクラ ハナノキマメナシ

 

これら、『お手播き』された種子は、

愛知県が育て、公共施設等に限り記念樹として配布したり、

採取地に限定して、植栽するようです。

 

しっかりと育って、もらいたいですね。

さいごまで、お読みいただきありがとうございました。